デイサービスの需要が高まっている
送迎サービスの需要増加
デイサービスの送迎
社会の高齢化が進む中で、近年デイサービスの需要が高まっています。デイサービスは利用者が日帰りで食事や入浴、生活機能訓練などのサービスを受けられる施設です。家族が送迎をすることも可能ですが、多くの人は送迎サービスを利用しています。朝は自宅からデイサービスまで、帰りはデイサービスから自宅まで利用者を送り届けるのが介護送迎ドライバーの仕事です。
利用者は公共交通機関を利用する必要がなく、ご家族も職員に送迎を任せられるので、介護負担を大幅に減らせるというメリットがあります。よく、介護施設の名前が書かれた車が住宅の前で停車している光景を見ることがあるかと思いますが、あの車がデイサービスの送迎車です。何名かの利用者宅を回り、数名が乗り合わせてデイサービスへと向かいます。なお、車いす用の送迎車もあるため、車いすの高齢者でもサービスの利用は可能です。
サービス内容
介護送迎ドライバーの仕事は介護資格がなくてもできますが、その場合利用者の介助はできません。送迎の際に介助を伴うケースもあるため、介護資格を取得しているドライバーも多いようです。ドライバーが介護資格を持っていない場合、介護資格を持った職員が付き添う必要があります。
平成27年度の介護報酬改定では、デイサービスの送迎時に「30分以内であれば居宅内での着替えや車いすへの移乗、戸締りが可能」となりました。これができるのは、「介護福祉士」「実務者研修修了者」「旧介護職員基礎研修過程修了者」「旧1級ホームヘルパー研修過程修了者」「介護職員初任者研修修了者」「看護職員」「機能訓練指導員」「同事業所で利用者に直接サービスを提供する職員」のいずれかで、かつ「勤続年数3年以上の者」です。これにより、介護者の負担がより一層軽減されました。ただし、利用者の状態によっては30分以内でできない可能性もあるので、その場合は訪問介護サービスと併用することもあります。
送迎範囲
送迎範囲は事業所ごとに定められています。そのため一概にはいえませんが、大体片道30分~40分ほどの範囲であることが多いようです。送迎範囲を超えた場所にあるデイサービスを利用する場合は、ご家族が送迎をすることになります。ただし、対象エリアを外れていても交通経路によっては送迎が可能な場合もあります。
送迎時間
送迎時間はデイサービスの営業時間に応じて決められています。営業開始時刻に間に合うように迎えに行き、営業終了後に自宅へ送り届けます。乗車時間が長くならないように、何便かに分けて送迎する場合もあります。