送迎車の種類と必要な機能

どのような車両で送迎するのか

白ナンバーでも運用可能

介護保険制度が開始した当初、デイサービスの送迎には送迎加算が付いており利用料が発生していたため、営業ナンバーの車両が必要でした。利用者から料金を得て送迎を行うことは、道路運輸法における「有償の輸送行為」に含まれるためです。しかし、現在は送迎加算が撤廃され、送迎は施設で行うサービスの一環として認められたため利用料は発生せず、営業ナンバーの車両を用意する必要もなくなりました。そのため、職員が兼務して白ナンバーの車両で送迎を行うケースが増えました。
一部では営業ナンバーの車両で送迎をしてほしいという意見もあるようですが、あくまで旅客輸送用の車両という位置付けのため、無料で送迎することは禁止されています。ただし、マイクロバスなどの比較的大きい車両を利用する場合、輸送会社に外注することもあります。

車両の種類

10人ほどが乗れるマイクロバスの場合、ドライバー1名、介護職員1~2名、利用者7~8名の割合で運用されることが多いようです。ドライバーはデイサービスの職員が行い、それぞれのルートを辿って利用者の送迎をします。リフト付きのマイクロバスであれば、車いすの高齢者でも送迎が可能です。ただし、その場合は乗車人数が削られます。
ワゴン車の場合は、ドライバーが介護職員としての役割を兼務することが多いです。5~6名ほどの利用者を乗せられますが、マイクロバスと同様、車いすの高齢者を乗せる場合は人数が少なくなります。
軽ワゴン車は4人乗りなので、利用者を一気に送迎することはできませんが、少人数なのでピストン送迎が可能です。

必須の機能

送迎車に必須の機能としてまず挙げられるのが「両側ドア」です。ハイエースなどの一部の車両は片側ドアですが、片側ドアは運営上非常に面倒というデメリットがあります。また、「キーレス」であることも重要です。乗り降りを誘導する際は安全性が最も重視されるため、すぐにドアを開けられるキーレスは必須です。
「アシストグリップ」も必要です。通常、ドアを開けた上部に設置されていることが多いですが、それ以外にも乗り降りの際に掴める場所に設置されているタイプが好ましいです。

あると便利な機能

助手席に「リフトアップ」機能があると非常に便利です。特に、車いすの高齢者を送迎する場合に役立ちます。また、駐車や車庫入れでバック走行をする機会が多い場合は「バックモニター」があると安心です。「ナビ」もあると便利ですが、最近はスマホで代用しているところも多いようです。

需要が高まる介護送迎ドライバー

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