介護送迎ドライバーの仕事内容

介護送迎ドライバーの仕事

介護送迎ドライバーの仕事は、デイサービスなどの介護施設が提供する送迎サービスにおいて利用者の送り迎えをすることです。これは、高齢者や要介護者が通院などに利用する介護タクシーとは別物です。介護施設の職員が送迎業務を兼任する場合もあります。朝、利用者の自宅に向かい送迎車に乗せて介護施設に送ります。そして介護施設の営業が終わり次第、利用者を乗せて自宅まで送り届けます。運転以外に、乗り降りの介助を行う場合もあります。

勤務時間

介護送迎ドライバーとしての勤務時間は、朝の送迎で2～3時間、夕方の送迎で2～3時間、トータルで4～6時間ほどです。日数は勤める介護施設の営業日数にもよりますが、大体週3～5日です。介護送迎ドライバーのみで働く場合は、アルバイト雇用であることがほとんどです。そのため、他の仕事と掛け持ちしている人も多いようです。ただし、介護施設内の仕事と兼務し、その事業所の正社員として働いている人もいます。その場合、送迎だけでなく施設内の業務も行うことになります。

必要な資格

介護送迎ドライバーに必須の資格は自動車免許です。介護タクシーのように普通自動車二種免許を必要としないので、普通自動車一種免許があれば大丈夫です。また、ほとんどの車両がオートマなので、オートマ限定でも可とする事業所が多いようです。複数人の利用者を乗せるため、ワンボックスやワゴンタイプなどの比較的大きい車両を扱います。そのため、ある程度運転に自信がある人に向いているでしょう。
自動車免許さえあれば介護送迎ドライバーとして働くことはできますが、送迎時に利用者の乗り降りを介助する場合には介護資格が必要です。介助業務も兼務する事業所で働く場合は介護職員初任者研修などを取得しなければなりません。

気遣いの心が大切

介護送迎ドライバーとして必要なのは、高齢者に対する気遣いの心です。荒い運転をすると、高齢者はストレスを感じます。また、少しの揺れでも不安を感じるため、「曲がります」「停車します」などと声がけをする必要があります。体調を崩しやすいので、空調などにも気を遣いましょう。

給与について

給与は特別高いわけではありません。アルバイトの場合、平均で時給1,000円前後でしょう。長く勤めることで多少の昇給はあるかもしれませんが、専門的な知識やスキルが求められるわけではないため、大きく給与が上がることはないでしょう。介護施設の正社員として送迎業務を兼務する場合は、他の介護職員と同様の給与であることがほとんどです。